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April 14, 2005

顧客に媚びる時代は終わった

『顧客至上主義を見直す時にきた』

ローソンの新波氏は日経ビジネスの中でこう言っている.
なんてまたチャレンジングな見通しを持ってるんだろう.感激した.

24時間営業に始まり,生鮮食品の取り扱い,ATM導入,宅配便取り扱いなど,顧客の利便性を追及することでコンビニ業界は小売でデパートに次ぐ地位を築き上げた.

それにも関わらず冒頭のような方向性を述べ,深夜営業の停止を考えているのは,深夜の悪収益性のタメではない.
物流,搬入等々の手間と時間を考えるとこの点は思ったよりも影響は大きくないようだ.

それよりも着目すべきなのは,このブログでも再三取り上げているように,『社会の利益と方向性を同じくしなければ生き残れない』点を協調している点だ.

まず,深夜営業をやめるとするとコンビニ業態全体で40万人が失業するらしい.
これはこまったもんだ.

けど,一番大きいのは,”環境への影響”.

いつ行っても棚に商品がぎっしり並んでないと品揃えが悪いと思われて客が離れていくってのはコンビニ業界の常識らしくて.
けどいつも棚に商品が並ぶってことは相当余って売れないってことでゴミになるってことなんだけど.
たとえ捨てることになろうともフランチャイズ本部は余計に弁当とか発注することを勧めているらしいけど,これは全体で500億円(経常利益に相当)を廃棄している計算になるようだ.しかも負担しているのはフランチャイズの個々の店.

ゴミ.

処理するのにCO2排出量が相当大きい.
このままではCO2対90年比6%削減なんて実現できるハズもない.

顧客至上主義を貫いてきた反面,環境負荷を増大させる結末をもたらしている.

ここで新波氏が言う.

『コンビニの歴史は高々30年.100年続いて初めて産業として認められる.これからは次の30年を生き抜く方向性を模索していきたい.』
『顧客至上主義では社会の利益を損なう結果をもたらす.これからは,コンビニが顧客を教育していくことも必要になるだろう』

・・・

カッコよすぎる.

てか,その通りだと思う.

顧客が自分たちをもてはやしてくれる企業だけ選んでいったら世界はいずれ環境問題で滅ぶんだ.
自分たちが生きる世界は無くならないだろうなんて平和ボケしてる国民の目を覚まして,全体として生き残る方向へ進んでいくためには,常識を覆す企業を認め尊敬しそのやり方に追随する姿勢が必要になるんだ.

自分たちの本当の利益はナニか.
それをもう一度考えていかなきゃならない.地球規模のスケールと因果関係で.


ちなみに,フランチャイズ協会からは,”アホな事考えるな”って怒られたらしい.
バカじゃね??

目の前の利益しか見えない企業は潰れていってるよ.
歴史が証明してんじゃん.

こーゆーアホなトップを無くすこともミッションの一つだな.

    

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Comments

結局のところ,会社だろうが国だろうがなんだろうが,結局究極目的は社会を豊かにすることなんだから,”環境保護”の社会的利益は評価はされるべきだし,されないなら社会が間違っていて変えていかなきゃと思う。

目先の金銭的利益からはなかなか離れられないけど,他を犠牲にしてどんなに大きな金銭的成功を収めても,自分の孫やその子供くらいの世代に大きな顔をできないのはすごく寂しい。

Posted by: そごう | April 19, 2005 11:36 PM

ん,だからね,自分の豊かさを自分が生きる世界の豊かさとリンクさせて考えれないヒトが多すぎると思うのよね.
どんなにあがいたって,俺らは社会の中で生きていくしかないのにね.

Posted by: かき | April 26, 2005 12:32 AM

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