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February 09, 2008

拘り

そう、彼女は相手の気持ちを探ろうと、
一つ一つの反応の種を自分の中に積み重ねていく。

表層的なものから順に、在るがまま、見えるがままに。
まるで初めて気持ちを捉える事に前向きになるが如く。

租借や偏向を加えないのは、
自分を横に置いて、見えるままの相手を受け止めようとしているから。

深入りする事は、傷付ける事に繋がるかもしれないから。
相手を?自分を?

きっと、相手を。

自分が傷付く事はとうの昔に知っている。
まるでそんな事はどうでもよいと云わんばかり。
もっと怖い事態が訪れることを恐れている。

否、恐れる処までの想像すら働いていないのかもしれない。
そもそも打算も駆け引きも必要無い。
ただ純粋に、一つずつ築き上げようとしているだけ。

隈無く見えている筈なのに、
全体と整合しない枝葉すら大切にしようとして。

目の前に見える現実の部分から大切にしようとして。

恰も自分の存在など拘る対象では無いかの如く。
もっと大事なものを見つめるその瞳には、自分の生きる世界が見えている。

そう、自分の世界は別にある。
唯単にもう一つの世界が並存しようとしているだけ。
どこかで繋がる、その以前から存在していたオリジナルの自我。
とても長い季節を経てきた自分。

立ち入るのではなく、世界の融合。
次のステージ。まだ見ぬ領域への、手探りの模索。

そこでどの様な価値観を見つけるのだろう。
心に同調出来る音楽に似合う様な、そんな感情を手に入れられるだろうか。

そんな印象を受ける対象は、相手だろうか、自分自身だろうか。
まるで鏡の様な錯覚。仰ぎ見る空を見つめる自身とその視野を共有できるもう一つの世界。

傲慢だと怒られるだろうか。
けど、そんな世界も確かに存在する。

自由に、そして彩り豊かに。
かつて見ぬ程に純粋な。そんな意識が。

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